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【学び】嫌われる勇気

2019-12-18

久々の読書まとめを書きました。

今回読んだのはこちらです。

著:岸見一郎、古賀史健 「嫌われる勇気」

この本はたまたま Youtube の動画で紹介されているのを見て知りました。

発売されたのは調べてみると、2013 年だそうです。

発行部数はなんと 200 万部!

そんな大ベストセラーの本の「学び」を自分なりにまとめたのでよかったら読んでください。

今回は自分が正しく理解できているか自信がないので、興味がある方はぜひ実際に本を読んでみてください。

どんな本?

アドラー心理学というのを聞いたことはありませんか?

私も言葉くらいは聞いたことがありました。

この本はアドラー心理学で知られるアルフレッド・アドラーの思想を、悩める青年と哲人(哲学の人?)との対話形式でまとめたものです。

対話形式で話が進んでいくので、物語のような感覚で読み進められます。

登場人物の青年の悩みは共感できる部分が多く、それに対する哲人の返しも説得力があります。

この青年は素直に教えを聞くのではなく哲人を論破するという姿勢をとっています。
だからこそ、青年と哲人のやり取りは論理的な言葉の応酬があり読んでいて面白いです。

ちなみに、アドラーはフロイトとユングに並ぶ心理学の 3 大巨頭と言われているそうです。

読んだ目的

 ① 承認欲求を捨てる方法を知るため

 ② 心理学というものに興味があった

私が Youtube で「嫌われる勇気」の紹介をみて、一番気になったのは「アドラー心理学では承認欲求を否定する」と紹介されていたことです。

会社にいると嫌でも評価という他者に自分を認めてもらう必要がでてきます。

他者に自分をさらして評価してもらうのはなかなか怖いですし、がんばっても評価されないのはつらいです。

一方で、評価されたいからこそ頑張るという側面もあるような気がします。

いったいアドラー心理学ではどういった理由で承認欲求を否定しているんだ!

と、気になったのが購入に至った大きな理由です。

学んだこと

「嫌われる勇気」は学びが多く、抽象化してまとめるのが難しかったです。
また、私自身まだ腑に落ちてないところがあるのでうまくまとめられてないかもです。

本記事では以下の 5 つに学びを絞ってみました。

  1. 原因論ではなく目的論で考える
  2. すべての悩みは対人関係にある
  3. 自分の課題か他人の課題かを分離して考える
  4. 他人の期待を満たすために生きない(承認欲求の否定)
  5. 足りないのは勇気

1. 原因論ではなく目的論で考える

目的論で考えるというのは、〇〇できなかったのは何か原因があったわけではなく、〇〇できない状況にすることが目的になっているという考え方です。

例えば、「早起きするぞ」と思ってもなかなかできないということがあると思います。 これは前日に夜ふかししたから起きられなかったのではなく、単に早起きしないことが目的だったというように捉えます。

私はやろうと思ってるけどできないと感じることが多く、目的論にグサッとくるものがありました。

無意識のうちに、できない理由をいろいろ考えてできないことはしょうがなかったと納得させてる気がします。結局、今やらなくても大丈夫というのが心にあるんですよね。そして、今やらなくてもいいを正当化するための理由を探しているという感じです。

みなさんはどうでしょうか?

そして、この考え方を試してみて気づいたのは、理由探しをやめるとちょっと気持ちが楽になります。なぜかを考えてみると、自分の現状に納得できるからかなと思ってます。

やらないと自分に不利益があると自覚しているなら自然とやり始めるので、そうでないなら無理に変えようとしなくていいんだという気持ちになれます。(不利益かどうかは真剣に考える必要があります)

2. すべての悩みは対人関係にある

実は、人が抱える悩みのすべては対人関係にあると本書では述べられています。

「すべて」と言い切っているのがすごいところです。

例外を探そうと頑張って自分の過去を振り返ったのですが、たしかに対人関係に関わるものばかりでした。

学校や仕事に関すること悩みの多くは嫌われたくない、かっこ悪く思われたくない、無能に思われたくないというのが多い気がします。

3. 自分の課題か他人の課題かを分離して考える

本文中では課題の分離と呼ばれています。

自分の課題なのか他人の課題なのか考えようよということです。

例えば、仕事で自分をどう評価するかは上司の課題であって自分の課題ではないというように考えます。

自分の課題かどうかは最終的に選択の結末を誰が引き受けるかで見極めます。

このように考えることで、相手の反応を伺ってビクビクすることが減るのかなと思います。

この考え方は承認欲求の否定にもつながります。

4. 他人の期待を満たすために生きない(承認欲求の否定)

承認を求めるということは他人の尺度で見たときに評価に値するか否かを相手に委ねるということです。

そういう生き方をすると常に他者の視線、評価におびえることになり辛い思いをすることになると本文では述べられています。

た、たしかに!

自分はツイッターや public なチャットが苦手なのですが、他者の視線・評価を過剰に気にしてるというのが原因の一つにありそうだと思いました。DM だと自分が評価を気にすべき相手は限られるが、public な場になると全員の期待を満たすことは難しいので、それで発言に躊躇うのかなと思いました。

この承認欲求の否定に関して本文中で好きな発言があるので引用させてもらいます。

自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。一方で、その選択について他者がどのように評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。
(P147 より引用)

でも、承認欲求があるからこそ頑張れるよなとも思いますよね。

ここがちょっと腑に落ちてないんですよね。

評価してもらうことが自分の課題になりうることって仕事だとよくあると思うんですよ。

例えば、顧客に見せるための資料は上司に評価してもらってフィードバックもらったほうがいいですよね。

そこで資料をボロクソに言われても上司の評価は気にせず、自分の課題になりうるとこ(実際に自分もダメだったと思うところ)だけに関心を持てという理解なんですが、、、

実際はそんなにきれいに割り切れる気がしてないです。一回くらいなら自分を納得させられそうですが、何度も何度もダメダメと言われると「他者の課題だから気にしない」では割り切れなくなりそうです。

まあ、もしひどい評価で自分はダメなやつだと悩むようなことがあれば、この考え方は非常にいいと思いました。

5. 足りないのは勇気

結局、今の状況は自分で変えようと思えば変えられる。足りないのは勇気だ。と本文では述べられています。

課題の分離ができていれば、他人を気にする必要はなくなる(嫌われても構わない)、そうなればあとは勇気さえあればいけるという理解です。

じゃあどうやって勇気がでるのかというと、「自分に価値があると感じること」。そして価値を実感するには、自分は共同体に貢献できているという「貢献感」を持つことだと述べられています。

ここで重要なのは貢献感を持つのに他者の承認はいらないということと、行為のレベルではなく存在のレベルで考えるということです。

この感覚は正直まだわかってないです。特に自分のことを存在のレベルで受け入れていくということが腹落ちしてないです。

しかし、いろいろとできない理由を並べるのは意味がない、他人は関係ない、能力の有無ではなく勇気の問題なんだというのはシンプルでわかりやすいです。

良かったところ

自分の心理状態を見つめ直せることが良かったです。

自分は何に悩んでるのか?→ 対人関係の悩み → 課題の分離 → 自分がやるべきことはなにか

のように冷静に現状を見つめ直せると思いました。目的論の考え方も非常に役に立つと思います。

あとは、本文で自分がよく陥る状況に対する良い解答があったので紹介します。

一歩前に踏み出すことが怖い。また、現実的な努力をしたくない。いま享受している楽しみーー例えば遊びや趣味の時間ーーを犠牲にしてまで、変わりたくない。つまり、ライフスタイルを変える”勇気”を持ち合わせていない。多少の不満や不自由があったとしても、いまのままでいたほうが楽なのです。
(P83 より引用)

これは劣等コンプレックス(自分の劣等感を言い訳に使っている状態)のところで述べられていた文です。自己研鑽をやりたいけどできない人の真理をついてる文だと思います。

どこかで自分はこのままでも大丈夫だろと思っていると 現状維持 > 変わる努力 になってしまってやらない理由を探し始めてしまうんだろうなと思いました(自分もそうだなと感じました)。

感想

対話形式というのは読みやすくていいですね。

内容としては、全体を通して曖昧にせず言い切ってしまうのが読んでいて気持ちがよかったです。 (だからこそ賛否がわかれそうだなとも思いました)

しかし、中身を理解して納得するのは非常に難しい本だと思いました。

自己啓発本で理解するのに苦労したのはこの本が初めてかもしれないです。

この本はアドラー心理学の考え方をなぜ?で追求していくですが、なるほどと思いつつも本当にそうなのか?とスッキリしないまま読み切りました。

感情にあまり訴えかけず、事実というか現実をたんたんと突きつけられてる感じがしました。

本文中でアドラー心理学を完璧に理解するには、これまで人生に費やしてきた時間の半分が必要と言われるのもなんとなくわかります。

実際にアドラーの考え方にしたがって生きられるかというと難しそうです。

アドラーの考え方が合っているかどうかはさておき、こういう考え方、物事の捉え方があるというのは知っていて損がないと思います。本記事でもいくつか紹介しましたが、考え方は非常に有用です。

他人が苦手だと感じている人や他者からの評価に苦しんでる人にとっては使える考え方です。

自分も悩んだら読み返してみようと思います。